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空き家問題と対策|放置リスクを防ぐために今できる現実的な対応策

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空き家問題と対策|放置リスクを防ぐために今できる現実的な対応策

空き家問題と対策|放置リスクを防ぐために今できる現実的な対応策

2026/01/03

空き家問題とは何か

そもそも「空き家」とは

「空き家」は、だれも住んでいない家のことですが、実務では管理が止まっている状態までふくめて見ます。親が入院して帰れない、施設に入って生活の拠点が移った、相続したけれど遠方で通えない。こうしたケースは、見た目がしっかりしていても、時間がたつほど傷みやすいです。

目安としては、次の3つが重なると要注意です。

  • 生活の気配がない期間が長い(電気や水道の使用がほぼない等)

  • 通風・清掃・庭の手入れが定期的にできていない

  • 近所から見て「だれが見ている家なのか分からない」状態

ここまで来ると、近隣の不安が増え、行政からも目につきやすくなります。たとえば、ポストにチラシがあふれていたり、カーテンがずっと閉まったままだったりすると、外から見て「長く放置されている家」に見えます。見た目の印象だけで話が大きくなることもあるので、最低限の手入れは早めに入れておくと安心です。

空き家が社会問題になっている理由

やっかいなのは、所有者だけの話で終わらないところです。建物が老朽化して部材が落ちたり、倒壊の危険が出たりすると、歩行者や近所の車に影響します。庭木や雑草が伸びれば、虫や小動物が増え、景観も乱れます。ごみの不法投棄や放火の不安が出ると、地域全体の安心感が下がります。

つまり「自分の家のこと」と思っていたら、いつのまにか周りの暮らしにも広がる。これが社会課題として注目される理由です。

空き家が社会問題になっている理由

やっかいなのは、所有者だけの話で終わらないところです。建物が老朽化して部材が落ちたり、倒壊の危険が出たりすると、歩行者や近所の車に影響します。庭木や雑草が伸びれば、虫や小動物が増え、景観も乱れます。ごみの不法投棄や放火の不安が出ると、地域全体の安心感が下がります。 つまり「自分の家のこと」と思っていたら、いつのまにか周りの暮らしにも広がる。これが社会課題として注目される理由です。

空き家が増え続ける背景(高齢化・相続など)

増える背景は一つではありません。よくある流れは次のとおりです。 もう少し具体的に言うと、住まいは「使っていること」自体が手入れになります。人が出入りし、窓を開け、異変に気づけるからです。逆に、だれも入らない期間が半年、1年と伸びるほど、湿気と寒暖差で材料が痛みやすくなります。札幌のように冬が長い地域では、凍結や積雪の影響も重なりやすいので、季節の区切り(秋の終わり、春先など)で点検日を決めておくと続けやすいです。 親が高齢になり、入院や施設入居で家が空く 相続したが、きょうだいで意見が合わず保留になる 遠方で管理がむずかしく、後回しになる 解体やリフォームの費用が気になり、決めきれない 「保留の時間」が長いほど、建物の状態が落ち、選べる道が減ります。だからこそ、早い段階で整理しておくのが安心です。

空き家を放置することで起こる問題

建物の老朽化・倒壊などの安全リスク

人が住まない家は、想像以上に早く傷みます。生活していると自然に行う換気、掃除、暖房、ちょっとした修理が止まるからです。代表的には、雨もり、配管の凍結、シロアリ、屋根材や外壁のはがれ、雪の重みでの破損(積雪地域は特に)などが起こりやすいです。 外からは分かりにくくても、内部で進むケースが多いので、早めの点検が効果的です。 もう一つ、見落とされがちなのが「郵便物」と「水回り」です。ポストがいっぱいだと外から目立ちますし、室内にためこむと湿気やカビの原因にもなります。転送届の利用、私書箱の活用、定期的な回収など、仕組みで解決しやすいところです。水回りは、長く使わないと封水が切れてにおいが上がったり、凍結で破損したりします。水抜きや通水のルールを決めて、チェックリスト化しておくと失敗が減ります。

近隣トラブルや損害賠償の可能性

トラブルは小さなきっかけから始まります。落ち葉がとなりにたまる、草が伸びて虫が増える、雪庇が落ちそうでこわい。最初は言いづらくても、放置が続くと不満が積み上がります。 さらに、外壁の落下や倒木、塀の崩れなどで物損やけがが出ると、所有者として損害賠償を求められる可能性があります。ここは「起きてから」だと心身の負担が大きいので、予防の意識が大切です。

固定資産税など金銭的負担の増加

持っているだけで固定資産税や都市計画税などは毎年かかります。これに加えて、草刈り、修繕、冬の除雪、害虫対策などの管理費がじわじわ増えます。状態が悪いほど売りにくくなり、結果として価格が下がることもあります。 時間がコストをふくらませる点が、このテーマのこわいところです。たとえば、数万円の雨もり補修で止められたはずが、放置して柱まで腐ると数十万円から数百万円に広がります。家財が残ったままだと整理費もふくらみます。だから、いま決めきれなくても「悪化を止める」だけは早めにやっておく価値があります。

「特定空家」に指定されるリスク

周囲に悪影響が大きい状態だと、自治体から「特定空家等」として対応を求められる可能性があります。手続きは、助言・指導から始まり、改善が進まないと勧告や命令へ進み、最終的には行政代執行(自治体が代わりに実施し、費用を請求)という流れもあります。 ここまで進む前に、できることはたくさんあります。大切なのは「指定されないようにする」ではなく、そう見られない管理状態に戻すことです。 たとえば、自治体から最初の連絡が来るきっかけは、「近所からの通報」だけとは限りません。台風や大雪のあとに危険箇所の確認が行われることもありますし、巡回や調査で見つかることもあります。連絡が来た時点であわてないためには、連絡先を最新にしておくこと(転居しているなら住民票や登記の住所変更も検討)も地味に効きます。 また、火災保険も見直しポイントです。住んでいない期間が長いと、補償条件が変わる場合があります。保険会社に「いまの利用状況」を伝えて、必要な補償がついているかを確認しておくと安心です。

空き家問題と法律・制度の基本

空家等対策特別措置法の概要

行政が調査し、所有者を特定し、必要に応じて改善を求めるための枠組みが「空家等対策の推進に関する特別措置法」です。放置が続くと、この仕組みに沿って段階的に進むことがあります。

特定空家とは何か

特定空家等は、ざっくり言うと「そのまま放置すると危ない、または周りに迷惑が出る」状態のものです。築年数が古いだけで該当するわけではなく、管理の度合いが見られます。逆に、築浅でも荒れていれば対象になりえます。

助言・指導・勧告・命令の流れ

流れを短くすると、次の順番です。 助言 → 指導 → 勧告 → 命令 → 行政代執行 段階があるので、助言や指導の時点で手当てを始めれば、重い局面に進みにくいです。

行政代執行や罰則の内容

命令に従わない場合は過料の対象になることがあります。また、危険が大きいと行政代執行で解体などが行われ、費用が所有者へ請求されます。 現実には一気にここへ行くわけではありませんが、「そのうち」と思うほど選択肢が減りやすいのは事実です。

法改正による空き家対策の強化ポイント

近年は、危険になる前の段階にも目が向けられています。放置すれば将来「特定空家等」になりそうな状態を「管理不全空家等」として、早い段階で改善を促す仕組みが整えられました。勧告を受けた場合、固定資産税の住宅用地特例が外れる可能性がある点は押さえておきたいです。 むずかしい話に見えますが、要は「早い段階から管理が見られる」ということです。

空き家問題への主な対策方法

売却して手放すという選択

住む予定がないなら、売却はとても現実的です。保有しているかぎり、税金と管理の負担は続きます。売ると決めたら、名義(相続登記)、境界の確認、家の状態、家財の整理など、やることが見えてきます。いきなり完ぺきにしなくても、順番を決めれば前に進みます。 現場でよくある「つまずきポイント」も先に知っておくとラクです。 きょうだい共有名義で、代表者が決まっていない 印鑑や書類が見つからず、手続きが止まる 荷物が多く、内覧がしづらい 境界標が見当たらず、測量が必要になる こうした点は、早めに把握できれば対処できます。逆に、売却直前に発覚すると、予定がくずれやすいです。

賃貸として活用する方法

立地がよく、修繕で住める状態にできるなら賃貸もあります。家賃収入があれば負担を吸収しやすいです。ただし、初期費用、空室期間、追加修繕、入居者対応など、経営の視点が必要です。管理会社を使うかどうかも含め、収支を見て判断すると安心です。 判断のコツは「月々の手残り」より、「空室が出ても持ちこたえられるか」です。家賃が入らない月でも、税や保険、管理費は出ていきます。最初は控えめな想定で計算しておくと、あとで苦しくなりにくいです。

解体して更地にする判断

老朽化が進み、倒壊が心配、リフォーム費が大きい。こうした状況では解体も選択肢です。更地にすると危険リスクは減りますが、解体費用がかかり、税の扱いが変わる場合があります。住宅用地特例の確認は事前に行いたいところです。 進め方としては、(1)複数社で見積もり、(2)付帯工事(庭石・物置・樹木・残置物など)の範囲確認、(3)近所へのあいさつ、(4)工期と安全対策の確認、という順がスムーズです。解体後に売るのか、先に買い手を探してから更地にするのかも、地域の需要で変わります。

管理サービスを利用して維持する

「まだ決めきれない」「家族で話し合いが必要」というときは、まず管理だけ整えるのが現実的です。巡回、通風、簡易清掃、ポスト確認、写真付き報告などを入れると、近隣の不安が下がり、建物の劣化も抑えやすくなります。 契約前に確認したいのは「どこまでが基本料金か」です。たとえば、草刈りや除雪は別料金になりやすいです。報告の頻度、緊急時の連絡方法、鍵の管理方法も決めておくとトラブルを防げます。

空き家バンクや活用支援制度を使う

自治体の空き家バンクや支援制度は、条件が合えば心強い味方です。移住希望者へ情報提供したり、リフォームや除却への補助を用意していたりします。内容は地域で違うので、「使える制度があるか」を一度調べるだけでも道が広がります。

費用・税金を抑えるための空き家対策

固定資産税と空き家の関係

固定資産税は毎年かかります。加えて、管理不全空家等や特定空家等として勧告を受けると、住宅用地特例が外れる可能性がある点は重要です。

放置が長いほど負担が重くなりやすいので、早めに現状を整えるのが結果的に節約になります。

特別控除など税制優遇の活用

相続した実家を売る場合、要件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円を控除できる特例があります。 ただし条件が多く、期限や状態の要件もあります。売却を考えるなら、早めに確認しておくと安心です。

国や自治体の補助金・支援制度

解体やリフォームの費用がネックなら、補助金や支援制度の有無を見ます。国土交通省も発生抑制や活用の制度を整理しています。 補助は年度で変わることがあるので、自治体の窓口や公式ページでの確認が確実です。

専門家に相談するメリット

このテーマは、相続、登記、税、建物、売却、条例など論点が多いです。専門家に相談すると、(1)やる順番が整理できる、(2)制度の適用可否が分かる、(3)売る・貸す・残す・解体を費用感つきで比較できる、という利点があります。無料相談を案内している地域もあるので、最初の一歩として有効です。

空き家対策の進め方【実践ステップ】

ステップ1|空き家の状態を確認する

まず現地を見て、写真で記録します。雨もり跡、床のたわみ、湿気、外壁のひび、屋根のずれ、庭の状況、ポストのたまり具合などをチェックします。情報を見える化すると、家族での共有がしやすくなります。 可能なら、スマホのメモに「気になった点」と「次に見る場所」を残しておくと、2回目の訪問が効率的です。冬の前なら水抜きの有無、春先なら屋根の傷みや雪解け水の流れも見ておくと良いです。

ステップ2|活用・処分の方針を決める

方針は、売る・貸す/使う・しばらく持つ(ただし管理は強化)の3つに絞ると考えやすいです。「いつか使うかも」のままだと時間だけが過ぎやすいので、期限を決めて話すのがコツです。 きょうだいで話し合うときは、いきなり結論を出そうとしなくて大丈夫です。まずは、 だれが連絡窓口になるか いつまでに方針を決めるか その間の管理はどうするか この3つだけ決めると、一気に前へ進みます。

ステップ3|費用と制度を整理する

年間の管理費、最低限の修繕費、解体費、売却に必要な費用(測量や登記など)、税の見込みを並べます。そこへ補助金や特例を重ねると、判断が数字でできるようになります。 ここでのポイントは、細かい正確さより「レンジ」をつかむことです。修繕は数万円で済むのか、百万円単位なのか。解体は建物の大きさや立地で大きく変わります。まずは概算で良いので、見積もりや相場を集めて、家計に与える影響を見える化していきましょう。

ステップ4|専門家や自治体に相談する

相談時は、固定資産税の通知書、名義情報、写真、家族の意向メモがあると話が早いです。「何を聞けばいいか分からない」でも、状況が出せれば質問の整理から進められます。 相談の場では、「売るならいくらになりそうか」だけでなく、「この状態だと買い手はどんな人になりそうか」「最低限どこを直せばよいか」「荷物整理はどう進めるか」など、現実的な話をするのが役に立ちます。

ステップ5|具体的な対策を実行する

いきなり全部やろうとせず、(1)管理で悪化を止める → (2)家財整理の計画 → (3)売却・解体・活用の手続き、の順に進めると負担が少ないです。小さく動くほど、結果は大きく変わります。

空き家問題の解決事例・成功例

空き家を活用した成功事例

売却に抵抗がある人は多いです。その場合でも、目的に合う最小限で動くと前に進みます。たとえば、軽い修繕で単身向け賃貸にして管理会社へ任せた、住宅としては難しいが倉庫として貸した、週末の拠点として整えつつ管理は外注した、などです。共通点は「完ぺき」を目指さず、続けられる形に落としたことです。

反対に、うまくいかない例は「最初から理想のリフォームを組んでしまい、費用と時間で止まる」ケースです。目的を一つに絞り、優先順位をつけると成功しやすいです。

自治体による空き家対策の取り組み

自治体は、活用促進区域の設定や、管理・活用を支える支援法人の指定など、仕組みづくりを進めています。 所有者が一人で抱えこむ前提から、地域で支える方向へ動いていると言えます。

放置を防げたケースの共通点

放置を防げた人に多いのは、(1)現状を見える化した、(2)家族で期限を決めた、(3)管理を先に整えて悪化を止めた、の3つです。感情がからむほど、期限と手順が助けになります。

まとめ|空き家問題は早めの対策が重要

空き家問題を先送りしないために

急に大変になるというより、じわじわ悪化してある日まとめて負担が来るタイプです。だから「今日できる小さな行動」に落とすのがコツです。次の休みに現地へ行く予定を入れる、書類の場所を確認する、相談先を2つ調べる。これだけでも動き出します。もし今日できることを一つ選ぶなら、「固定資産税の通知書を見て、名義と所在地を確認する」が手軽です。ここが分かると、相談や手続きが一気に進めやすくなります。

迷ったら早めに相談することが解決への近道

売却、解体、活用、保有。正解は家の状態や土地、家族の事情で変わります。迷ったら、早めに相談して「選べるうちに選ぶ」ことが近道です。制度や手続きが多いのはあなたのせいではありません。状況を一度整理すれば、次の一手がはっきりしてきます。 最後に、動く日をカレンダーに入れてください。予定になれば、気持ちがぶれにくくなります。小さく始めて、着実に進めましょう。

※参考

<リンク先>

政府広報オンラインホームページ

『空き家の活用や適切な管理などに向けた対策が強化。トラブルになる前に対応を!』

 

 

国土交通省ホームページ

『住宅:空き家対策 特設サイト』

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札幌市北区で空き家の売却

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